■ サプライズの心得
◇ 自分が楽しむ
プレゼントをサプライズにまでもっていこうとすると、企画や準備に、労力も時間もかかります。
「相手に喜んでほしい」のは、もちろんなのだけど、それを期待しすぎると、相手から自分への感謝を「求める」行為になってしまいます。
「大切な~~のため」という気持ちも大切ですが、なにより、自分たちが楽しむことが大切です。
企画していく過程を自分たちが楽しめれば、相手に期待をかけることもありません。
◇ おいしいところを譲る
自分がサプライズやプレゼントを企画すると、それをアピールしたくもなるものですが、
複数人で協力してやる場合、周りの人にもわざと協力を得て(役割を与えてあげて)、バラすときに「~~さんがやってくれたんだよ。」と、周囲の人たちもうまく巻き込み、引き立ててあげると、
プレゼントされた人も、巻き込まれた人にも喜んでもらえます。
特に、ケーキを出す、プレゼントを渡す、など、目立つ役割は、他の人たちにお願いするといいでしょう。
意図的に、裏方に徹底するのも、なかなか乙な気分を味わえます。
◇ そんなもんだ。のきもち
サプライズは、本人の予定を確定できていないため、直前でハプニングがおこることがよくあります。
風邪でこれないかも、とか、時間が予定より遅れそう、とか。
でも、たいていそんなものなので、慌てなくても大丈夫です。
落ち着いて、別ルートから状況を探ったり次の手を考えましょう。
それでも、どうにもうまくいかないのだとしたら、
それは、たまたまその人が、そのサプライズを受けないほうが、よい人生を送れるのだ、と割り切って、準備をできたことを誇りに思いましょう。
■ サプライズのたね
◇ 非日常感
とにかく、普段しないことをすることです。
いつもはいかないステキなレストランにいってみたり、いつもはしない格好で迎えにいったり、
普段は会わないような人を呼んでみたり、絶対起きなさそうなことを演じてみる。
普通に生活していると起こらない「なにか」を仕掛けることができれば成功です。
具体的な参考例は、こちらをご覧ください。
◇ しらんぷり
日常生活では、記念日のことなんて、全く知らないし気にかけていないように振る舞います。
その話題になっても、さらっと他の話題に変えてしまいます。
その場では、申し訳ない気持ちになっても、あとで「あのとき、本当は言いたかったのだけど」と話すと、
「そうだったんだ。。!」と喜んでもらえるので大丈夫です。
◇ 日程ずらし
誕生日など、相手に気づかれやすい場合は、
前日の夜〜0時にかけてやったり、当日が終わりかける22時くらいからスタートしたり、と時間をずらします。
また、2、3日前倒したり後ろにしても、気が緩んでいる分、ばれないし、無理に当日にしなくても問題なく喜んでもらえます。
特に家族やほかにもお祝いしたい人がいそうなかたへのバースデーは、こちらの方が好ましいでしょう。
◇ サンタ代理
プレゼントやサプライズをやりすぎると、だんだん企画しているのがバレてきます。
なので、気づかれないように、他の人から食事に誘ってもらい、
行ってみると、みんなが待機している。とすると相手に察されることなく計画できます。
◇だんだんプレゼント
家族の誕生日など、すでにその日にお祝いすることが決まっているときも、
プレゼントをいくつか用意し、その日のなかで段階的に展開していくと、
「まだあるの?え、まだあるの?」と予想を超える驚きと喜びをもたらすことができます。
そんなの大変、と思うかもしれませんが、最初は小さなものから、手紙もふくめ、3つもあれば十分です。
4つ以上あれば、たいてい、すごいことになります。
ただ、あまりにも多すぎると、喜びどころがわからなくなるので、注意しましょう。
■ プレゼントの心得
◇ 物は単なる象徴
物は物。大切なのは、そこにこめる思いです。
同じ物を贈るにしても、どうしてそれを選んだのか、
どうやってそれを入手して、どう届けるのか。
そこに、それぞれ特有の思いやこだわりがこめられていればいるほど、あたたかなものになります。
せっかくの機会なので、普段のありがとうを出し尽くしましょう。
◇ 相手のほしいもの
よく陥る間違いに、自分がほしいものは相手も喜ぶだろう、という仮定のもと、ちぐはぐなプレゼントを贈ってしまうことがあります。
「自分もほしくなるようなもの」というものさしも、間違ってはいないのですが、時に、自己満足の反映になっていることもあります。
相手の状況をよくみて、本当に「いま、相手が求めているものか」、ただ「自分が気に入った」ものか、しっかりと心に聞いてみましょう。
◇ 振り返る
思いやりのあるプレゼントをおくるには、相手を想うこと。
プレゼントを贈りたい相手とのやりとりのなかで、これまで喜んでいたこと、困っていたこと、をリストアップし、思い出していくと、だんだん、相手が求めるものをイメージをしやすくなります。
ケンカした相手との溝をうめるためにプレゼントをしたい。という場合は、まず、その相手との思い出を振りかえり、相手が自分にしてくれたことをリストアップしてみましょう。
書いているうちに素直な感謝の気持ちがでてきて、自然と相手のおもいをくみ取ったステキなプレゼントができるはずです。
なにより、そうやって相手について、さまざま思いをめぐらしている時点で、それはまだ届いていなくても、すでにステキなプレゼントになっていると思います。
■ プレゼントのたね
◇ 会話のなかから探る。
相手が「何をすれば喜ぶかわからない」と思っていても、実は、普段の会話のなかにたくさんヒントが転がっています。
相手が普段、何に関心を持っているか、最近何か変わったことがあるか。
など、注意して耳を傾ければ、たくさんヒントを集められるでしょう。
◇ ちょっと手を加える
完全に手作りのものをおくるのは、大変だしリスクも大きいけれど、
買ってきたものを、ちょっと自分風にアレンジすると、物の質や価値を下げないまま、
「普通のプレゼント」ではなく、「特別」な感じが出ます。
もちろん、その物のよさを壊さないことが前提なので、
・花瓶 + 自分が選んだ色の花
・写真立て + 自分が選んだ写真
とか、
・タオルをケーキ風にアレンジして渡す
・旅行券を、フォトフレームにいれて贈る
などなど、見せ方の工夫で、オリジナリティを出すことができます。
◇ 困ったときは、とにかく手書きの手紙。
プレゼントで喜ばれる物の一番は、やはり、こころのこもった手紙です。
手紙、といっても、2、3行の簡単なメッセージでもかまいません。
ただし、短い言葉でも、相手との思い出、普段話している内容、
相手の特別なステキさなど、「自分だからこそ言える」ことをいれると、
あたたかく喜ばれる文章になります。
「どんな風に手紙をかけばいいかわからない」というかたは、
皆で、手紙を書く会、文会(ふみらい)へどうぞ◎