2010-11-26
ちきゅう

ある夏の日の小さな夢から、

幾つもの日々を駆け抜けて、

気づけば、あの頃空に揺れていた緑の葉が

暖かい茶色のカーペットを世界に敷き詰めている___

いま、

夢は現実へと着実に歩み寄り、互いの温度を交ぜあおうとしている

「あなたってずいぶん頑固でクールねぇ。」

「君はいつも熱いねー。」

そんな会話を聴きながら、

木の葉カーペットに腰をおろし、

蒼く遠くなっていく空を見上げる。


忙しいはずの日常が夢だったかのように解放された世界で、

私の心には、ただ、心地よい風がとおりぬけていく。


そうしてしばらく「なんにもない時間」にいると、

そのうち、ある「おもい」がふわっと浮かんでくる。


ああ、空が青いなと思う。

風が白いなと思う。

木が優しいな。と思う。


そういえば、私は同じ空を見ているつもりでも、

実は、地球は宇宙のなかでぐるぐる回っていて、

同じ場所から見上げる空は、毎日別の空なんだなぁ。

と突如気づいて、びっくりしたりする。


飛行機は、日々同じ航路を飛んでいるはずが、

実は季節によって、全然違う空のなかを飛んでいる。

昼間は星が見えないから、そのことに気がつかなかった。


わたしたちは、地球という壮大なアトラクションにのって、

ゆーっくり宇宙の様々な星をいろんな角度から見渡すことができる。

いってみれば、毎日、宇宙旅行中なのだ。


そんな、ディズニーランドより、プラネタリウムよりすごいものが、

あたりまえに、いつも目の前に、足元にある。

なんということだろう。


ちきゅう。





・・・私たちは、重くないですか?

いつも  ありがとう。



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