2010-11-28
落ち葉の日記

木の葉が豊かな光と風をはらんで おりてくる

空を伝い 母なる地球のもとへ

落ち葉に混ざり、地球に座り込んでいる私は

そっと手の平を天に向け その光と風を受け取る

すると、優しい感触を手のうちに残し

たくさんの「知らせ」が私の胸に届く

それは、長い旅路を綴った落ち葉の日記であり、

自然界の豊穣を讃える歌、

世界を示す希望のようなこと



日が暮れ、この森を出て、

テレビをつけでもすれば、

きっと また哀しいニュースがたくさん流れるのだろう

毎日、毎日、途絶えることなく

不満と怒りと。欠乏と、排斥と。




私は 時々 信じられなくなる。

その世界と この世界と

自分が 同じ ひとつの世界に生きているなんて。



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