2010-10-30
ある日のおもい
空に浮かぶ星がしずくになって、集まって、
海になったと思ったら、私の身体だった。
大きな空に寝そべるように、生きている。
両手を伸ばして、浮かぶ。ぷかり。
実のところ、この世で大切といわれている何もかもは、そんなもので。
いっそ消えてしまいたい。と何度も思った2年前。
いくつものあいに支えられ、
またこの私と生きる決意を固めた1年前。
そして、いま。
生きていくことの幸せは、次から次から、涙になってあふれでる。
これまで、どれほどの人が。
私を支えてくれたことだろう。
どんなに深い底に潜りこんでも、
必ず「こっちだよ」と光を照らす人がいてくれた。
真っ暗な闇のなか、
同じ温度でそっと寄り添ってくれる人がいた。
これから、
またも、私は生きていく。
全き幸せを食みながら。
で、あるならば。
だれかにとっての、私も
そのような、おだやかな夜、ちいさき朝のようでありたい。
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