2010-12-01
人が、生きるということ

人生は完璧に運ばれている。

たとえ目の前の出来事が一見、そのようには見えなくても。

私はそれを真実とし、疑わないことにした。

悲しいとき、悔しいとき、

出来事のその奥にある意味を汲み出す努力をすることにした。

多くの場合、その試みは功を奏す。

ネガティブに思える出来事にも、新しく意味を与えれば、

現実は輝きを伴って蘇生する。

だけどやっぱりとても、どうしても、

完璧だとは思えない出来事に対面することがある。

そして問う。

こんなことさえも、完璧だと、

果たして自分は言い切ってしまえるのだろうか、と。



先週、私は、ある方にお会いした。

世界から忘れられた希望の欠片を見つけ出し、ピカピカに磨いているような人で、

まごうかたなきその輝きは、私の心にも、希望の光を点火した。

人生をかけて、人々を、その身体能力を再繋させていく姿は力強く、

私は涙ながらに「あなたにお会いできてよかったです」と言った。







その方が   亡くなった。

運動中、突然倒れ。

享年29歳。



そんなことって・・・

あるんだろうか。。




どんなにたくさん知識をつめこんで

どんなに多くを分かった気になっても


ときどき、私には、

世界の色々なことが、 分からなくなる。



前へ « 一覧へ » 次へ
このカテゴリーの記事一覧